大豆のトマトスープ
〈略〉家庭料理とは、外でお金を出しても食べることができないものです。たとえば、旦那さんが外で、あれこれと美食と呼ばれる美味しい料理や、節約するために簡単に済ませるような料理を食べていたりして、身体やお腹が疲れている毎日の中で、いざ家で食事をしようと思ったとき、奥さんは旦那さんの疲れた身体の調子を整えることができるような料理を作ることが何より大切なのです。
外でお金を出して食べるような料理を張り切って家で作るのではなく、心と身体が休まるような、身体がよろこぶような料理を作ることが大事なのです。そしてまた、今日、家族の一人ひとりの身体が必要としている料理は何だろうかとよく考えて作ることです。
それが本当の家庭料理なのです。
家庭料理に必要なのは、知恵と愛情なのです。〈中略〉 家庭料理の目的とは、「自分や家族の心や身体を癒すには、何をどうやって作り、どうやって食べるかをよく考える」ということです。その一皿がどんなに質素であっても、そのように作った家庭料理こそが、本当に豊かと言える料理なのでしょう。技術から美味しさは決して生まれません。〈中略〉ちからを抜いて、やさしく、やわらかく、のんびりとした料理を楽しく作ることを忘れてはいけません。
料理において、まず覚えるべきことは、レシピではなく、そういう心の持ちようであると、ウーウェンさんは教えてくれました。
「23人の定番レシピ」より引用しました。
この本には「にんじんと大豆のトマトシチュー」として載っていましたが、私がよく作るのは、大豆を一晩、水に浸して、ストーブの上でコトコトと豆を煮て、その豆をトマトの水煮缶とコンソメ、あらびきウインナー、庭の月桂樹の葉で煮たスープです。
人参やキャベツなどの野菜も少々加えることもありますが、主役は大豆。自分でやわらかく煮た大豆は風味も味も美味しく感じますよね。
大豆のトマトスープレシピ
材料
やわらかく煮た大豆 100g位
トマトの水煮缶 1缶
コンソメ 適量
あらびきウインナー 5,6本
月桂樹の葉 3,4枚
塩コショウ 適量
作り方
1.お鍋で材料をすべてコトコトと煮て、ウインナーがはじけるまで待つ。
2.器に盛りつけ、お好みでパルメザンチーズかマスタードを添えて出来上がり。